ナインボールクラシック・地上最強B級戦

塩月篤 優勝

正直言って、平野と深澤は疲れていた。自分たちが計画したとはいえ、7月、9月、10月、11月とほぼ毎月CLASSICの試合があったし、プレーヤーとして参加したい試合もあったし、そしてその合間に営業にもでなくてはならない。

いろいろな人と話をすると、皆さんはたいがい平野と深澤をCueの店員と勘違いしているのがわかる。でもね、平野と深澤は本業は別なの。月〜金まで自分の仕事をして、土日に試合に出かけるという生活をして丸2年。平野の部屋は人が足を踏み入れられる場所ではなくなり、深澤も自分の部屋で喘息が起きるほどになっていた。

言い訳だってわかっているけど、時間におきられなかったんだよ〜。許してくれよ〜。もう2度と寝坊はしないよ!試合会場には1時間前にいって皆さんを迎える準備をしなくちゃいけないんだけど・・・遅くなっちゃったんだよ〜。本当にごめんね、みんな。

しかも、CLASSIC始まって以来の199人という大人数。はっきり言って深澤はパニックで鼻血が出そうだった。(冷静な顔をしているつもりだったけどばれていたかな?)平野はどうかというと、やっぱり訳もわからずそこらを走り回っていた。

ミスポヶの羽山さんが見るに見かねて「てつだいましょうか?」と声をかけてくれた。いい人だ〜。CLASSICの助っ人、小山、瀬尾、滝沢はもう仕事を始めてくれたし。本当にいつも人に支えられています。

今回もつかさプロがスポンサーについてくれたおかげで、マスワリ、B9賞合わせて70本を用意。この前は50本用意してたのに足りなくなりそうだったので、大幅Up。さあみんな!遠慮しないでどんどんマスワリを出してくれ!
さらに、名物になったセンターショット大会も WOエンタープライズが賞品を提供。キュー2本とミニビリヤードテーブル。

決勝16人の顔ぶれは随分変わり、次の常連になりそうな新顔が進出してきた。B級とはいえここまで上がってきた者は、これからも上にいく者だろう。実力も確実にUpしている。やっぱり4セットは短いよな。

ファイナルへ抜け出した者は瀬尾元康(プレイランド B)と塩月篤(ビリヤード小林 B)
瀬尾のブレイクから始まった第1ゲームは瀬尾が4をトバして、塩月1ー0。
第2ゲームは、瀬尾が9を入れてスクラッチ。塩月2−0.
第3ゲームは塩月がマスワリで、塩月3−0.
第4ゲーム、またも瀬尾が9インのスクラッチの自滅。
あまりにもあっけない勝負のつきかたに、試合を見守っていた観客からもため息が漏れていた。なんとも瀬尾らしいというか・・・とほほ

最後に今回は試合に出る皆さんに聞いてもらいたいことがある。バックレのことだ。

あまりにもバックレが多い。CLASSICは、事情の許す限りエントリーの当日清算を認めている。これは、遠方にいたり、仕事をもっていて時間のないプレイヤーの立場にたってやむなく採った方法だ。この人達の分はすべて深澤が立て替えている。

締め切りが過ぎてからのキャンセルも認めている。試合当日のキャンセルですら連絡があり試合前なら認めている。

なのに、電話1つかけてこないとは、本人の常識を疑ってしまう。
ドタキャン、バックレがあまりにも多いから公式戦が厳しくなったのだ。公式戦にはきちんと来るのに、ハウストーナメントはいい加減でいいなんて誰が決めたのだろう。

営業を兼ねてハウストーナメントに御邪魔していてよく見かける光景だ。いろいろ事情があるにしても、連絡もなしというのはあまりにもひどすぎないか?このような事をよくするプレーヤーはできればあまり試合に出て欲しくないものだ。


199名  B149 C38 LB1 LC11


ビーマガ84号