ナインボールクラシック・地上最強B級戦

タロ・カンラス 優勝


ナインボール・クラシックを始めて今年で四年目。内容は違うけど、のべ回数では十五回はこなしている。
それでもねー、〆切り直前になるとやっぱり不安で不安で眠れなくて胃が痛くなる。

ナインボール・クラシックは基本的にエントリーフィーで全てを賄っている。その中から賞金と賞品代、その日の場代、ポスターの郵送費、ポスター制作費、交通費などの必要経費、そして当日の人件費を払うことになっている。だから、優勝賞金が10万なら人数は何人と逆算して最低人数を割り出す。
なのに〆切りが明日だっつーのにエントリー数が一番多い渋谷CUEで30人。でーもうめまいがして倒れそうになってしまう。
今年から〆切りを一日伸ばして日曜から月曜にしたのに、なんで日曜に申し込みに来ないのかなー?そう思うのは深澤だけなのだろうか?なんか普通は土、日で申し込むだろうと思うんだけど...
実行委員長は゛いつもの事だ"って平気で球撞きしてるけど、深澤はもう30人にびびってあちこちにTELかけまくってしまう。
゛あ、Mr.Pocketさんですか?クラシックの深澤です。あのー今何人位集まっていますか?あ、はい、はい、それではもう少しお願いします。本当に申し訳ありません・・・はい。"
゛あ、ベストビリヤードさんですか?クラシックの深澤です。あーはいはい、あーそーですか・・・いえいえそんな。ではよろしくお願いします。"
と、あちこちのお店に電話をかけて人数を確認しながらもう涙目になる。目の前では実行委員長が楽しげに球撞きをしている。
゛あ、もしもし北山P?深澤だけど・・・うんうん、そう日曜日そう5000円、あ、そうなの、うんじゃあTEL待ってるからよろしくねー。"
(瀬尾元保の名前がない!瀬尾にTELしてやるゾ!)
゛あー深沢です。このメッセージ聞いたらすぐエントリーするように。"
と、こんな状態、(そのまんま)続く。実行委員長の球撞きもビール飲みながら楽しげに続く。

そして次の日〆切りの月曜日。
深澤は仕事を休んでクラシックの事務局のTELが鳴るのを待っている。銀行から振り込みのFAXが届くのを待っている。(クラシックでは振り込みが有り次第、事務局にFAXで知らせてくれる。)
そして夜、TELをかけまくる。
バロン、小林、Mr.P、スティング、サンショット、球Q、イーグル、etc...
実行委員長はその頃ルパンのウィークリーに行っている。営業だと深澤には言っているが、どうやら営業はルパンの坂田がやってくれているらしい。今回もウィークリーの試合中に店中に響き渡る声で、
゛ナインボール・クラシックのエントリーは今日が〆切りになっておりますー。エントリーまだの方はこちらで受け付けてますのでお早めにお願いしまーす。"
実行委員長はその時、楽しげに試合をしている。

火曜の朝から昼にかけて申し込みリストを作ると、30人だった申し込みがなんと170人になっているんだヨ。なんかこの落差すごすぎる。


B級戦はグループで来てくれるのが特徴で、
アリス 6人、アカデミーZ 4人、アライ5人、アドバンス 6人、イーグル全店11人、ウィナー6人、小林 5人、サンショット 7人、ジョージア 6人、タツミ 7人、チャンピオン全店 8人、5&9 4人、ファイブスポット 5人、ミトヤ 6人、ルパン 10人。
できればお店ごとに写真撮りたいんだよねー。更に全員の写真も載せてあげたいんだよねー。

スタッフも増えてずいぶん仕事もやりやすくなったけどなかなか小回りがきかなくなったのが悩みのタネ。できる限り顔と名前を覚えて声を掛けて次に会ったときにはちゃんと、゛この前はどうもありがとう"ってお礼を言いたい。なかなか実行できなくて本当にごめん。
波場君と、二見君と嶋口かほるさんはもう絶対覚えた。
と、このように実名攻撃される場合もあるから気を抜かないように。でもルパンの山崎とチャンピオン総和の飯島は二人ずついて、(多分兄弟)どっちがどっちだかわからなかった。
今度は自前で山崎(兄)、山崎(弟)と名札を作ってくる事。


試合の方は滞りなくこれといったトラブルもなく進む。
予選を8組に分け上位2人を決勝進出とする。
マスワリ賞、ブレイク9賞もけっこう出ている。この二つ当日賞だけど、ご褒美と思ったら大まちがい!!これは
゛くじ"だと思ってください。もちろんスカ、はずれ有り。(うひひ)深澤がそんなに素直にいいもんやるわけないだろっっ!!今回そのスカをひいた一人瀬尾元保(プレイランド)は、゛きもちわりー。誰がこんなの着るんだよー。"と、涙目になっていた。へへへ

決勝進出した者は、
CUE 川崎重孝、嶺尚武。
小林 清水智義、池田健二。
ジョージア 荒井貴洋。アドバンス 村岡光雄。
ハイランド 清水哲平。アストロ 荻原隆二。
グリーンパレス 高橋知之。山水 田中信康。
ウィナー 土屋真樹。タツミ ボン・デラクルーズ。
テディフクダ 石井弘幸。ベストビリヤード (タロ)リカルド・カンラス
そしてチャンピオン総和 飯島司とルパン 坂田夕紀。
人を集めていたのがこの2人、飯島と坂田。
坂田はもう知れ渡っているけど、ジャンプショットを使ったり、内容はレディースではない。もちろんB級でもない。
深澤が坂田に(Super B)、SBという位を授けてあげる。
これからは、゛ルパンの SB 坂田です。"と名乗るように。

飯島はC級でここまで上がって来たから本部はね、なんちゃってC級じゃないかと見てたんだー本当は。
C級とB級の間をね、マスワリが出るか出ないかだけで線を引いているから無理があるんだけど飯島はもうB級でも大丈夫と本部が保証してあげる。(と言っても何の保証だか?)
思い切りの良さと心臓の強さは見ていて気持ちよかった。特に決勝戦でのカットできるのか!!と言うくらいうすいカットをズバンと決めるところは、イヨッ男だね!って感じ。

優勝したリカルド・カンラスさんはみんなに゛タロ"って呼ばれてる。(前に勤めていた会社で、社長さんがどうしても名前を覚えられなかったらしく、゛おまえの日本名は太郎だ"と言ったらしい。本人談)
深澤も゛Hey TARO"って声掛けるんだけど、後が続かない。とりあえず゛Congratulation"とは言えた。
そんな訳でタロとボンのコメントは無し。(みんな深澤を責めないでくれ)
タロにボン。次は7/20だ。その時に会ったら深澤には日本語で話しかけるように。
ぜったいだ。



180名  B135 C36 L9


ビーマガ90号